先日来られた方は、
「相手がひとりとかふたりならなんともないのに、話す相手が5人以上になると緊張して、頭のなかが真っ白になって、事前に準備したことがまったくできなくなります」
とのことだった。
「うまくやりたい、失敗したくないという気持ちがありますか?」
「はい」
「自分の能力が低いと思われたくないですか?」
「はい」
「自分のやることを受け入れてもらえないかもしれないと不安ですか?」
「はい」
そこには、失敗しても、能力を発揮できなくても、まずは自分がそのことに対して準備し、努力していることをわかってもらいたい、受け入れてもらいたい、というニーズがあります。
私のボイスコーチングでは、まずご本人のそのニーズを聞かせてもらうことから始めます。
そのあとに「緊張する」という現象に対処するスキルの解説にはいっていきます。
緊張するのは上記したように、対外的な評価を気にするときです。
自分自身のニーズにしっかりつながって行動しているときには、緊張は起こりにくいのです。
とはいえ、だれしも他人の評価は気になるものです。
緊張してしまったとき、自分にどのような現象が起きているのか、客観的に観察する練習を日常的におこなうことができます。
緊張がもたらす身体的現象に、まず目を向けてみましょう。
手足が震える
呼吸が浅く速くなる
動悸が激しくなる
視野が狭くなる
血圧が上昇する
顔が赤くなる
声が震える
身体や声がこわばる
早口になる
これらは自然に起こってしまうことで、なかなか意志の力でコントロールすることはできません。
たとえばあなたは、激しくなった動悸=心臓の鼓動を自在にコントロールできますか?
しかし、このなかでも、比較的自分の意志でコントロールしやすいものがあります。
それは呼吸です。
緊張していると感じたときに、呼吸法をおこなうのはとても有効です。
速く浅い呼吸を、意識的にゆっくりと深くすることによって、コントロール不能におちいっている自分自身の状態を客観的に見ることができるようになります。
また、呼吸法は副交感神経を更新させ、身体状況を鎮静化する働きもあります。
すなわち、脈拍は落ち着き、血圧は下降し、手足の緊張も緩和していきます。
この場合のストレスは物理的なものではなく心理的なものですから、精神的緊張はとけないかもしれませんが、呼吸を入口として身体的緊張をといていくことは可能です。
このスキルを身につけておくことで、緊張状況に直面しても落ち着いて対処する自信をいつも持っていることができます。
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